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国際社会科学研究院 小川 慎一 教授の著書が、2021年7月に第20回日本労務学会賞(学術賞)を受賞

受賞情報

 国際社会科学研究院 小川 慎一 教授の著書『日本的経営としての小集団活動-QCサークルの形成・普及・変容-』が、2021年7月に第20回日本労務学会賞(学術賞)を受賞しました。日本労務学会は1970年に設立された人事・労務問題を研究する学際的な学会であり、日本労務学会賞(学術賞)は、会員の優れた人事・労務研究の功績を称えるために設けられた賞です。

 小川教授の著書は、日本的経営の特徴の一つでもあった小集団活動を研究対象としています。小集団活動が日本に広まった経緯と、企業での小集団活動の実際について、1次資料を丹念に読み、当時の関係者に聞き取り調査をするなど、小集団活動に関する貴重な調査研究となっています。また、理論的にも、小集団活動における技能者の役割を、計画と実行の分離・統合から読み解くなど、学会に大きな貢献をしました。また、この著書は、小集団活動という研究対象の学問的価値と、小集団活動という制度が生まれ、成長し、そして衰退していく制度のライフコースを記述するフレームワークが、高く評価されました。