学部紹介

FAQ

経営学部に関するFAQ

全般

経営学部ではどのような勉強ができますか?
現代の社会では、様々な活動は主に組織によって行われています。その組織が成果を上げ、社会に貢献するための考え方や方法を、経営学部では学びます。社会の課題やニーズを捉え、それを事業に転換し、新たな商品やサービスを提供する。この一連の流れをよりよく行うための組織運営の方法を学ぶのです。経営学部では、今日の高度に複雑化した社会の中で、情報を的確に分析・判断し、それを社会課題の解決につなげ、国際社会に貢献することができる人材の育成を目指しています。そのために、2年次の後半から始まる少人数のゼミナール制度、語学教育、情報教育を重視し、その充実を図っています。
経済学と比べたときの経営学の特徴は何ですか?
一言で言うと、経済学では社会を学び、経営学では会社を学びます。経済学は社会経済現象全体を対象としているのに対して、経営学は社会経済現象の中でも組織の活動に焦点を当て、組織が成果を上げるための方法を学ぶ学問です。そのため、経済学に比べ、より実践的な学問と言えます。具体的には、社会の課題や顧客のニーズをどのように捉えるか(マーケティング)、どのような商品・サービスをどのような方法で提供するか(戦略)、どのように従業員の満足度を高め、やる気を起こさせるか(リーダーシップ)、公正な会計制度をどのように実現するか(アカウンティング)などを学びます。
経営学部と商学部はどう違うのですか?
商学部も経営学部も、ともに企業を中心とする組織の経営を学ぶため、概ね経営学分野、会計学分野、商学分野等から構成されていますが、各大学によって強みを有する分野や焦点を当てる分野が異なります。本学経営学部の場合は、経営事象に数理的にアプローチして課題解決を図るマネジメント・サイエンス分野を設定しているほか、グローバル化(国際化)に焦点をあてたグローバルビジネス分野を充実させています。さらに、データサイエンスやサステナビリティといった経営学における今日的な応用領域を教育・研究の内容に取り込んでいるところも特徴です。いずれにしても、商学部と経営学部の内容は大学によって異なるため、各大学の教育内容を十分に確認してください。
ゼネラリストを育成するとありますが、スペシャリストを希望する学生には向いていないでしょうか?
経営学部では、マネジメント分野、アカウンティング分野およびマネジメント・サイエンス分野と、各分野の総まとめとしてのグローバルビジネス分野の4分野から成っていますので、特定の分野の科目を集中的に履修するモデルを組むことで、スペシャリストとしての専門性を高めた学修をすることができます。
学生の男女比はどれくらいですか? 留学生は多いですか?
2024年5月のデータでは、1,318名のうち470名(約35%)が女子学生です。留学生については、10か国・地域から34名を中国、韓国、マレーシア、ウズベキスタン、ジョージア、フィリピン、ミャンマー、タイ、台湾、ベトナムから迎えています。
私立大学に比べて国立大学のメリットは?
授業料が安いことや、専任教員1人当たりの学生数が少ないため授業やゼミを少人数で行えることなどが挙げられます。

教育

横浜国立大学の経営学部ならではの教育プログラムを教えてください。
一般プログラムの1年生は、「経営学リテラシー」という演習科目が必修です。「経営学リテラシー」では、経営学を学ぶ上で礎となるスキルや知識の取得を目指すとともに、ビジネスをめぐる課題を局所的ではなく、総合的な視点から定義し、解決策を提案することのできる能力の養成を目指しています。この科目では、企業経営に関わるテーマについてグループワークを通じて研究発表を行います。一方、DSEPでは、1年次春からプロジェクトベースの少人数ゼミナールで課題解決能力を養い、並行して講義を通じてその解決に必要な経営学とデータサイエンスの基礎を学びます。また、2年次春は1年生との共同プロジェクトでリーダーシップを養います。
どのように希望する分野を選択できるのでしょうか?
制度的に分野への割り振りが行われるわけではありません。各分野にはそれぞれ多くの科目が配置されていますので、学生自ら重点的に希望する分野の科目を選択して履修することになります。また、希望する分野の教員のゼミナールに所属することで、当該分野を重点的に学ぶことができます。
数学はどの程度使いますか?
経営学は文系と考えられていますので、数学はあまり使わないと思われがちですが、統計学基礎は必修となります。また、応用科目を修得する際に、線形代数や微分積分の修得を条件とする科目も多数ありますので、経営学部においても数学の知識は重要となります。
1年生から学ぶことができる専門科目にはどのようなものがありますか?また、必修科目はどのくらいありますか?
「経営学リテラシー」によって、大学で勉強するための基礎的な素養を身に着けるとともに、ビジネスへの関心を高めてもらうような授業が行われます。また、1年次には各分野の基礎を習得してもらいますので、マネジメント分野では「経営学概論」、アカウンティング分野では「会計学概論」そしてマネジメント・サイエンス分野では「経営科学概論」が必修となっています。また、「統計学基礎」も必修になっています。このほか、経営学の各分野の基幹科目として10以上の科目を設定しています。
ゼミナールや卒業論文は必修ですか?
ゼミナールは必修ではありませんが、卒業論文は必修です。例年大半の学生がゼミナールに所属しています。

入試

入学者選抜方法を教えてください。
入学試験情報ページを参照してください。各入試の詳細は、横浜国立大学入学者選抜要項及び各種学生募集要項 を参照してください。
学校推薦型選抜及び帰国生徒選抜では何を評価しますか?
小論文では、経営・経済を中心とした社会科学に関するテーマ(日本語)についての理解度・思考力及び表現力を評価します。面接では、複数の面接員による個人面接で志望動機と企業経営への興味や学問に対する姿勢などを評価します。
一般選抜の自己推薦書の具体的な内容はどのようなものですか?また、自己推薦書の配点はどのように行われますか?
具体的な内容は9月上旬公開予定の募集要項でお知らせしますが、前年度募集要項にも記載があります。
経営学部では、入学者の選抜は大学入学共通テストの成績と調査書・自己推薦書に相当する課題の提出物を総合して行います。自己推薦書については、入学者選抜要項に記載のとおり配点はありません。
理系でも受験できますか?
受験できます。大学入学共通テストで必要な地歴公民は1科目で、個別学力検査では国語・地歴公民は課していないので、理系の勉強をしてきた方でも問題ありません。経営学部には統計学など数学を用いる科目や、応用科目を修得する際に、線形代数や微分積分の修得を条件とする科目も多数ありますので、経営学部においても数学の知識は重要となります。
過去の入試の倍率、合格者平均点、最高点はどのようになっていますか?
過去3年分の情報は、横浜国立大学ウェブサイト「過去3年分の入試結果情報」から確認できます。
過去問はどこで入手できますか?
一般選抜及び特別選抜の過去3年分の問題については一般社団法人日本著作権協会のウェブサイト「サイバーカレッジ(高大連携大学入試過去問共同利用プログラム)」で閲覧することができます。それ以前の問題については公開していません。
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就職

卒業後の進路は?
大半の卒業生が一般企業に就職します。就職先の業種としては、メーカー(製造業)、金融機関(銀行、保険、証券)、情報・通信関係(システム、通信会社)およびサービス業(不動産、コンサルティング、旅行関連ほか)が多くなっています。また、国や地方の行政機関(公務員、独立行政法人、国立大学法人など)に就職する方や、大学院進学(横浜国立大学大学院や他大学大学院)する方もいます。第一線で活躍している卒業生を迎えての就職セミナーも開催されています。
就職支援体制はどうなっていますか?
学生自身が将来のキャリアを見据えて努力できるように、教育面での支援体制を充実させています。「経営者から学ぶリーダーシップと経営理論」や「アントレプレナーシップ論」は1年次から履修できますし、これらの科目を修得した後は比較的長期にわたるインターンシップを行い、単位化することができます。そのほか、経営学の諸領域にわたる特殊講義を提供することで、生きた経営学を学び、学生自身のキャリアビジョンを描けるよう支援しています。
教員免許の取得は可能ですか?
経営学部では教員免許は取得できません。
公認会計士または税理士になれますか?
経営学部には会計学を専門とする教員が多くおり、会計関連科目が充実しています。国家試験対策は専門学校に通うなど別途必要になりますが、講義とゼミナールでの学習は会計プロフェッショナルになるための必須のスキルを身に付ける上で役立ちます。毎年、20名程度が公認会計士試験に合格していますが、在学中に合格する学生も多数います。税理士も多く輩出しています。公認会計士や税理士として活躍しているOB/OGは非常に多いので、本学部では、横浜国大会計人会を組織し、OB/OGと在学生との教育・研究交流を促進しています。
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交換留学

交換留学に参加できますか?
本学には2025年5月時点で42ヵ国・地域に138の海外協定校があり、うち、学生交流協定を締結している36ヵ国・地域106大学には、ご自身の努力次第で交換留学(基本的には半年か1年)に参加することができます。経営学部からは、例年、学内最多の10~15名の学生が交換留学に参加しています。
交換留学に参加するにはどのような要件がありますか?
英語の場合はTOEFL iBT 70以上(IELTS 5.5以上)の語学スコアが必要です。(応募時にスコアを保持している必要があります。)また、大学の成績についても、通算GPAが3.0以上あり、渡航前に学部教育科目の必須科目を修得済みであることが求められます。交換留学に参加するためには、これらの条件を満たした上で、経営学部の教員による面接に合格し、学部からの推薦を得る必要があります。
交換留学の場合、どのような費用負担がありますか?
派遣先大学に授業料を支払う必要はありませんが(留学中も本学に授業料を納入いただきます)、渡航費、教材費や滞在費は自己負担となります。成績や家計基準等の条件を満たせば奨学金が付与される可能性もあります。
派遣先大学で取得した単位を卒業要件単位に算入することはできますか?また、留学しても4年間で卒業できますか?
派遣先大学で修得した科目が本学部の開講科目に相当する場合には、卒業要件単位に算入されます。それ以外の科目についても単位が認定された科目については履修実績が成績証明書に記載されます。また、留学前後の単位修得状況によっては4年間で卒業することも可能ですが、卒業まで5年を要することもあります。また、就職活動等の理由により、5年間で卒業することを自ら選ぶ学生もいます。
派遣留学先はどこになりますか?
ヨーロッパ、北米、豪州、アジアの多数の大学に派遣実績があります。学生に人気があるのは、英語圏(アメリカ、イギリス、オーストラリア)の大学ですが、台湾や韓国などのアジア圏の大学や、非英語圏の欧州(ドイツ、イタリア、スイス、チェコ)に留学する学生も多数います。
何年生で留学する学生が多いですか?
3年次で留学する学生が最も多いですが、2年次、4年次で留学する学生も少なくありません。なお、4年次での留学は就職活動との重なりを避けて半年間とすることが多いようです。交換留学の場合、派遣の半年以上前から募集が始まるので、派遣希望先大学のことを調べたり、必要な語学スコアを取得したりと、早めに準備を始めると良いでしょう。
交換留学に関する詳しい情報は、どこを調べればよいですか?
本学グローバル推進課のウェブサイトには、交換留学を含む、短期から長期までのいろいろな留学プログラムの詳しい説明や留学体験談などが掲載されています。また、経営学部ウェブサイトにも、経営学部の交換留学に関する情報を掲載していますのでご覧ください。
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経営学部DSEPのFAQ

全般

どのような人材の育成を目指していますか?
自らやデータサイエンティスト、AIが弾き出した分析結果をビジネスにどう活用するかを企業に提言し、ビジネスをリードできる人材を育成します。
経営学部DSEPの特徴は何ですか?
入学直後の1年次春から始まる2名の指導教員によるデータ分析を活用したプロジェクトベースの少人数ゼミナール、データサイエンスに携わる企業との連携講義、インターンシップやデータ解析コンペなど、実践に重きを置いたビジネス・リーダー育成教育が特徴です。

教育

経営学部DSEPは、経営学部の一般の教育プログラムと比べて、授業の取り方などはどのように異なりますか?
データサイエンスを体系的に学ぶことができる必修科目を28単位(約14科目)以上修得すること、それらの科目が抽選になった場合に優先的に履修登録ができること、1年次から少人数ゼミナールに参加できること、が異なります。
産学連携科目(データサイエンス実践科目)とはどのような科目ですか?
データサイエンス企業でのインターンシップや、データ解析コンペへの参加などで、実践によって知識を深めていく科目です。
2年次以降のゼミナールの選択に制約はありますか?
制約はありません。なお、経営学部DSEPでは1年~2年春学期まではデータサイエンス・ゼミナールに参加します。2年秋学期以降は選考を経てゼミナールに入ることができます。この選考の際には、募集をしている経営学部全教員のゼミが選択肢になります。
高校では理系選択で、文系科目の勉強はあまりしてきませんでした。経営学部のDSEPに入学した場合、経営学の授業について行くことはできますか?
問題ありません。これまでのDSEPの入学者にも理系出身者が多数います。これらの学生は、データサイエンスに関連する科目だけではなく、経営学領域の科目でも十分に学ぶことができています。

入試

入学者選抜方法を教えてください。
DSEPも、一般プログラムと同一の基準で、一般選抜によって選抜します。DSEP志望の受験者については、一般選抜で合格となった者のうち、個別学力検査の数学科目上位成績者から合格者を選抜します。詳しくは入学者選抜要項および一般選抜学生募集要項をご覧ください。
DSEPを受験するには経営学部と経済学部のどちらの一般選抜を受験すればよいですか?
経営学部への入学を希望する場合は経営学部を、経済学部への入学を希望する場合は経済学部を受験してください。なお、経営学部では、DSEPにおいて、数理的思考を用いてビジネスにおける課題解決に貢献したい学生を募集します。
経営学部の一般の教育プログラムと併願できますか?
一般選抜で志望できる教育プログラム(一般またはDSEP)は1つに限ります。ただし、DSEPを志望した場合は、選抜の結果、一般プログラムの合格者になることがあります。なお、入学後に他の教育プログラムに変更することはできません。
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就職

卒業後の進路はどのように想定されていますか?
データを用いてビジネスを展開する企業(コンサルティング、情報通信、金融、商社、研究機関、製造業など)への就職を想定しています。もしくは5年一貫教育による大学院への進学を想定しています。
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