IMPM(International Masters Program for Managers)は、カナダ・マギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授を中心に、イギリス・ランカスター大学、インド・経営大学院バンガロール校、一橋大学、フランス・INSEADの教授の協力のもとに1996年に創設されました。日本からは、野中郁次郎教授、伊丹敬之教授が本プログラムの立ち上げに参加しています。
IMPMは、マネジャーに必要な5つのマインドセットを世界の5つの大学で学びます。
受講者は、各大学で開催されるモジュール(10日間)に参加し、1年半かけて全課程を修了します。全課程修了者は修士論文を提出して経営学修士号を取得することができます
(5つのマインドセットとマネジメントの対象)
1.内省のマインドセット、 自己のマネジメント
2.分析のマインドセット、 組織のマネジメント
3.コラボレーションのマインドセット、 リレーションシップのマネジメント
4.行動のマインドセット、 変革のマネジメント
5.ワールドリーのマインドセット、 コンテクストのマネジメント
第1期は、1996年3月にランカスターで開講し、最初のジャパンモジュールは、1997年4月に東京(一橋大学)を中心に、京都、沼津を含む3ケ所で開催されました
コラボレーションのマインドセットを担当するモジュールは、一橋大学、神戸大学、北陸先端科学技術大学(韓国の大学と共同開催)が順次担当しました。その後、中国人民大学(北京)が担当することになり、中国・北京での開催が8年間続きました。
2018年9月開講の第22期からジャパンモジュールが復活することになり、2019年5月27日から6月6日まで横浜国立大学で開催されました。
コラボレーションは、日本人と日本の組織の得意な分野であり、協働的な働き方は、世界に影響を与えてきました。また、自然との共生は、日本文化の伝統的な強みであり、ジャパンモジュールを通じて再発見していきます。
モジュール期間中は、教室での講義だけではなく、日本企業等の現場の見学を行います。
2019年は、民間企業(大企業、中小企業)、国立大学病院、管弦楽団の見学を行い、見学を通して日本の組織で人々がいかに効果的に協働しているかを学びました。
(第23期)
2019年9月に開講した第23期は、コロナの影響を大きく受け、半分の日程が、対面型ではなくオンラインで実施されました。
IMPMとしては初めてのオンライン研修になりました。いろいろな工夫を重ねて、例年より1年多くかかりましたが、第23期は2022年3月に終了することができました。
2021年4月~6月に行われた横浜国立大学が担当するジャパンモジュールでは、世界各国同時進行のオンライン研修の利点を生かして、世界各国からの講師も参加してセッションが行われました。
また、横浜国立大学の独自の取組みとして、オンライン環境でも自然との共生等日本文化の伝統を再発見してもらう手段として、モジュール期間中に19世紀江戸時代の東海道の宿場町を次々と訪れる仮想ツアーを組み、日本の伝統文化に浸っていただき、同時に日本の商慣行や東海道沿いに拠点を構える日本を代表する企業についても学んでいただきました。
(第24期)
第24期は、2022年5月22日にランカスター大学で、30名の受講生を迎えて、対面型で開講しました。日本からは3名参加しています。
参加者の男女比率は6:4,平均年齢は44歳です。
第24期のジャパンモジュールは、2023年5月28日~6月7日に、横浜、京都で開催されました。
(第25期)
第25期は、2023年9月に32名の受講生を迎えてランカスター大学で開講しました。
ジャパンモジュールは、2024年5月に開催する予定です。
IMPMは、創設から25年を経過しました。2023年11月24日~26日に、モントリオールのマギル大学で、共同創設者のミンツバーグ教授、ゴスリング教授を中心に、多くの卒業生を迎えて25周年のイベントが開催されました。
(第26期)
第26期は、2024年9月にランカスター大学で開講予定です。
現在、受講生を募集中です。
横浜国立大学大学院国際社会科学府はIMPM受講生に最適な学習環境を提供することを目指して下記のファカルティの体制としています。
共同ディレクター 飯島 健太郎 (IMPM1期生、横浜ビジネススクール非常勤講師) ダニエル・ヘラー (中央大学国際経営学部特任教授) ファカルティメンバー 森田 洋 教授 (学長特任補佐、成長戦略教育研究センター長、日越大学MBAプログラム共同ディレクター、元国際社会科学府経営学専攻長・経営学部長) 大森 明 教授 (国際社会科学府経営学専攻長・経営学部長) 大雄 智 教授 (学長補佐) 横澤 公道 教授 コーディネーター 榊原 亜紀子 (社会科学系事務部インターナショナルプログラムオフィス) 太田 ミンジン (IMPM本部マネジャー、元富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ) アドバイザー 重光 直之 (株式会社ジェイフィール取締役) サポーター 中村 隆文 (IMPM6期生、元富士通、大東文化大学経営学部特任教授) 足立 和泰 (IMPM8期生、サントリーホールディングス) 德田 佳昭 (IMPM9期生、パナソニックホールディングス) 巽 司 (IMPM6期生、元富士通)
IMPMへ派遣実績のある主な企業、組織は下記の通りです。
起業家、コンサルタント等個人としての参加実績も多くあります。
世界各国 ルフトハンザ、ソシエテ・ジェネラル、SAP、ボーイング、HP
フランス電力公社、ドイツテレコム、ブリティッシュテレコム
ロイヤルバンクオブカナダ、タタ製鉄、LG,POSCO
ブラジル開発銀行
国際赤十字連盟、世界スカウト財団、国際連合、世界銀行
日本 富士通、富士通エフサス、パナソニック、旭化成、横浜銀行
さらに詳しい情報については、IMPMのウェブサイト(https://impm.org)を参照してください。
IMPMへ関心がある企業、個人の皆様
横浜国立大学社会科学系事務部インターナショナルプログラムオフィスにお問合せください。
E-Mail: bsipo@ynu.ac.jp
Phone: 045-339-3617
添付資料
IMPMブックレット(PDF)