学部長挨拶

経営学部長 大森 明

経営学部長 大森 明経営学部長 大森 明

 横浜国立大学経営学部は、ビジネスを専門的に学べる国立大学の経営学部です。2017年には学部創設50周年、そして2023年に創基100周年を迎えました。これまでの間、企業経営に関する知識、技術、思考を身につけた多くの有為な人材を社会に輩出してきました。経営学部の卒業生は、特に実業界において活躍しており、高い評価を得ています。
 経営学部では、入学当初より、「マネジメント」「アカウンティング」「マネジメント・サイエンス」という経営学の3つの学問分野に関して基礎から段階的に学んでいき、学生各々の関心に合わせて各学問分野の専門性を高めていくのに加え、「グローバルビジネス」を分野横断的に学修します。2021年度からは、データサイエンスとその応用に関心をもつ学生のみなさんを対象に、データサイエンス教育プログラム「DSEP」(Data Science Education Program:ディーセップ)も始まりました。そして2023年度からは、国際的に活躍するグローバル人材を育成する教育プログラムとして「GBEEP」をリニューアルし、新たに副専攻として修得できるようにしました。
 また、大学院に進学してより専門性を高めたい学生を対象として、通常6年を要するところを5年で学士と修士が取得できる5年一貫教育プログラムも用意しています。さらに学生全員に対して、世界の協定大学への交換留学制度や、インターンシップを単位として認定する制度もあります。以上のように、経営学部では、特定分野に関する高い専門性を持つとともに、幅広い専門知識を統合してビジネスに活用できるゼネラリストとしての能力の修得を目指します。
 経営学部には多彩な教員スタッフを擁し、ゼミナールを中心に徹底した少人数教育を通じて学生の専門性の向上を図っています。加えて、企業等の組織が提供する科目や実務家が担当する科目を多く配置し、実践的な経営学教育を展開しています。さらに、社会科学系同窓会である「富丘会」、本学の卒業生、現役学生、教職員を会員とする「横浜国立大学校友会」の協力や支援も学生のみなさんは受けることができます。
 現在、地球規模で様々な課題が認識され、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の追求も企業をはじめ社会一般に浸透してきています。さらには、100年に一度といわれる新型コロナウィルスのパンデミックの影響により、経営・経済を含む社会は大きな打撃を受け、我々の社会生活も大きな影響を受けました。このような不確実性が高く危機が突然到来するような難しい時代だからこそ、経営学部ではこうした時代にリーダーシップを発揮できる人材を育成していきたいと考えています。